木造住宅の一室を小さな喫茶店に改修する計画です。

既存住宅の玄関とは別に、店舗用の出入口から直接喫茶店にアクセスします。外部の旧駐車スペースにヤマボウシの木を一本植え、それを取り囲むようにコンクリート製のベンチを配置。このベンチは店内へと向かう階段に連続し、道路面より1メートルほど高い位置に喫茶店の床レベルを設定しています。

複数の床レベル設定による視線の操作、狭い店舗内に大きなカウンターを持ち込み異種スケールを混在させる等、小さいながらも居心地の良い喫茶店になるように様々な工夫を試みています。住宅街の真ん中に位置する5席程度の小さな喫茶店ですが、地域の方が集い談話を楽しむ憩いの場となっています。

 

竣工年 :2013年
場所  :大阪府東淀川区淡路
設計  :高橋功治アトリエ
施工  :福杉建設有限会社
写真撮影:多田ユウコ
店舗サインデザイン:川井一馬 https://kazumakawai.tumblr.com/